ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「じゃあ俺一度帰って出勤するんで」
「あ、うん……本当にごめんなさいね」
ズーンと落ち込む。いい歳の女が何やってんだかと自己嫌悪。
下を向いていた顔がグイッと松田の両手によってあげられた。
バチッと目が合う。
松田の顔が近い。五センチもしたら唇がくっついてしまいそうな距離。
「酔うのは俺の前だけにして下さいね?」
「違! 普段はこんな酔い方しないから!!」
「はいはい、じゃあ今度お詫びにデートしてくれますか?」
「え……」
「駄目って言ったらキスする」
頬を包む松田の手が熱い。
ジッと見つめてくる真っ黒な瞳は眼鏡をかけていないせいかいつもよりもさらに力強さを感じ逸らすことが出来ない。
「わ、わかったわ、する! するからっ!」
「楽しみです」
わざとリップ音を鳴らし一瞬だけ私の唇に触れるくらいのキスをした。
「キ、キスしたっ!!」
「つい、水野さんが可愛くてしちゃった」
プンスカ怒っている私を面白がっているのか、ニヤニヤしながら「また後で」と松田は外していた眼鏡を掛け直し、部屋を出て行った。
「あ、うん……本当にごめんなさいね」
ズーンと落ち込む。いい歳の女が何やってんだかと自己嫌悪。
下を向いていた顔がグイッと松田の両手によってあげられた。
バチッと目が合う。
松田の顔が近い。五センチもしたら唇がくっついてしまいそうな距離。
「酔うのは俺の前だけにして下さいね?」
「違! 普段はこんな酔い方しないから!!」
「はいはい、じゃあ今度お詫びにデートしてくれますか?」
「え……」
「駄目って言ったらキスする」
頬を包む松田の手が熱い。
ジッと見つめてくる真っ黒な瞳は眼鏡をかけていないせいかいつもよりもさらに力強さを感じ逸らすことが出来ない。
「わ、わかったわ、する! するからっ!」
「楽しみです」
わざとリップ音を鳴らし一瞬だけ私の唇に触れるくらいのキスをした。
「キ、キスしたっ!!」
「つい、水野さんが可愛くてしちゃった」
プンスカ怒っている私を面白がっているのか、ニヤニヤしながら「また後で」と松田は外していた眼鏡を掛け直し、部屋を出て行った。