ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
電車で一駅、駅から真っ直ぐ歩いて十五分くらいのところにあるアパートが松田の家だ。
たった一回、しかも車で連れてきてもらっただけなのに覚えていた。我ながら自分の記憶力に拍手したい。
(確かこの部屋だったはず……)
102号室のインターホンを鳴らす。
……出ない。もう一度鳴らしてみた。
ガチャッとゆっくり玄関ドアが空く。
「……水野さん? ッゴホ、どうしたんですか?」
チョコンとドアから顔を出した松田はマスクをしていても分かるくらい顔色が青白く、熱があるのか息も少し荒い。
「部長に頼まれて貴方の様子を見にきたのよ、大丈夫?」
「わざわざすいません、大丈夫なんですけど、うつると悪いんで今日はすいません」
「大丈夫ならいいんだけど、いちようスポーツドリンクとか買ってきたから」
レジ袋に入っているスポーツドリンクやゼリーを松田に手渡し、帰ろうとした矢先にドスっと鈍い音が聞こえた。
ソッとドアを開けると松田が玄関のところでうずくまってハァハァと息を上げ苦しそうにしていた。
「ちょっ、松田君大丈夫なの!?」
慌てて松田の元に駆け寄ると「だ、大丈夫です」と小さな声で答えたが明らかに大丈夫ではないだろう。とにかくベットに連れて行こうと松田の脇から腕を通しなんとか起き上がらせゆっくり寝室に向かう。
たった一回、しかも車で連れてきてもらっただけなのに覚えていた。我ながら自分の記憶力に拍手したい。
(確かこの部屋だったはず……)
102号室のインターホンを鳴らす。
……出ない。もう一度鳴らしてみた。
ガチャッとゆっくり玄関ドアが空く。
「……水野さん? ッゴホ、どうしたんですか?」
チョコンとドアから顔を出した松田はマスクをしていても分かるくらい顔色が青白く、熱があるのか息も少し荒い。
「部長に頼まれて貴方の様子を見にきたのよ、大丈夫?」
「わざわざすいません、大丈夫なんですけど、うつると悪いんで今日はすいません」
「大丈夫ならいいんだけど、いちようスポーツドリンクとか買ってきたから」
レジ袋に入っているスポーツドリンクやゼリーを松田に手渡し、帰ろうとした矢先にドスっと鈍い音が聞こえた。
ソッとドアを開けると松田が玄関のところでうずくまってハァハァと息を上げ苦しそうにしていた。
「ちょっ、松田君大丈夫なの!?」
慌てて松田の元に駆け寄ると「だ、大丈夫です」と小さな声で答えたが明らかに大丈夫ではないだろう。とにかくベットに連れて行こうと松田の脇から腕を通しなんとか起き上がらせゆっくり寝室に向かう。