ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 二人にはお世話になったのでここの会計は自分もちにする為に先に席を立ち会計を済ませた。

「真紀、あたし達の分まで本当にいいの?」

「いいの! 二人にはこれからも相談に乗ってもらうかもしれないし」

「俺の相談料はたけぇからな!」

 三人で会社に戻ると私のデスクの前にムスッとした顔で松田が待ち構えていた。こんな光景この前もあったような……

「水野さん……」

「ま、松田君どうしたの?」

「別に……何でもないです」

 明らかに不機嫌な松田。ドスッと椅子に座りバチバチ音を立ててキーボードを打ち始めた。

「ありゃ、俺にヤキモチ妬いたな」

「えぇ!? なんでよ……」

「まぁそれは真紀の事を独占したい欲じゃない?」

「独占欲……」

 私が誠に嫉妬したように松田は橅木に嫉妬をしているのだろうか。少し顔がニヤケそうになる。嬉しい。
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