強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている
ある非番の夜、スーパーの帰りに不自然に裏路地を塞ぐ車とチンピラに絡まれている彼女と遭遇した。近頃女子高生を狙った強姦事件が起きていたため非番でも目を光らせていた。そんな矢先の出来事でスーパーの袋を投げ打ち、男たちの手を掴んだ。
男たちを追い払うとゲリラ豪雨に見舞われ、突然のことに考え無しに近くの自宅マンションへ彼女を招いてしまった。
女子高生を自宅に連れ込むなんて一般人でもありえないし、ましてや警察官がしていいことではない。
しかし夜も遅いし雨の中放り出すわけにもいかない。その上、彼女のメイクはかなり落ちていた。
髪も服も濡れてもいたし、風呂を勧めると彼女は静かに応じた。
風呂から出て来た素顔の彼女は子供っぽい顔で化粧をしなくても可愛いらしい顔をしていた。
それから一緒に食事をしたらつい気が緩み彼女の触れて欲しくない闇の部分を突いてしまった。
彼女はやはり不安定な気持ちで生きていて、苦しそうで、助けて欲しそうだった。まだ幼さを残した彼女は子供の様に怒ったり泣いたり目まぐるしく表情を変え、見ていて飽きなかった。
彼女と過ごしていくうちにいつしか俺の中で一つの感情が芽生えた。
”守ってあげたい”