強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている
抱き上げると相変わらず彼女は軽かった。
ベッドにゆっくりと下ろすと、彼女は少しもじもじとして目を俯かせた。
「あ、あの……笑わないで、聞いてもらえますか……」
「ん?」
「私、その……こういうの、初めてで……」
アイボリー色のボートネックワンピースの胸元をギュっと皺になるほど掴んでいる菜摘は耳まで火照らしていて可愛かった。
「嬉しいよ。大事に取っておいてくれて」
「??」
俺の言った言葉に理解できず首を傾げる菜摘の前髪をかき分けキスをすると、ふわりと笑った。
彼女があの時のまま純潔を保ってくれていたのが嬉しかった。別に俺のためだとは思ってはいないが、少し自惚れたくなる。
菜摘の肌は当時の小麦色の肌から真っ白な雪のように変わっていたが、あの時の彼女を抱いている気がして興奮した。激しく自分本位に抱きそうになったが彼女は初めてなのだからがっついてはいけないと辛うじて残っていた抑止力が働いた。
必死に欲望を抑え込み、慈しむように優しく抱いた。
「菜摘、愛してる」
「私も……好きです」
それから順調に付き合って一年。俺は彼女にプロポーズをした。