うそカレ~俺様系幼なじみの溺愛が止まりません~
休日なんてあっという間でもう月曜日が来てしまった
燐と会ったらあっさり伝えようと思っている手前あんまり会いたくないな
あっさりよ!あっさり
そしたら今までどうりよ
そんな期待を裏切るよう教室に入ろうとすると燐に呼び止められてしまった
あ、あっさりいけ!
「あのー…」
「ちょっと話したいことがある」
燐は私の腕を引きずりすぎながら歩き出してしまった
はい?人がせっかくあっさり伝えようとしてたのに…
ってか話って何?
まさかそっちからカレカノやめようとか言ってくれるやつ?
それならありがたいんだけどな…
まー燐の話が終わったらあっさり伝えて教室に戻ろう
着いた先はあまり使われてない屋上へ続く階段だった
「でー話なんだけど次、デートどこ行く?
遊園地は前、行っただろ。水族館とか?」
えっ?デートの話?
別れるとか真逆の話じゃん
「燐、あのさもう1ヶ月経ったしうそカレやめていいよ。ありがとう助かったよ。その水族館とかはさまた幼なじみとして行けば…んんっん」
私の言葉は唇にあたる何かにさえぎられた
きす…?
「ギャーギャーうるせーな」
「俺たち形としては恋人だろ?」
「えっ…燐なにやってるの…ニセモノだよ…そんな…えっ…」
「好きだからキスした」
えっ?好き?
好きって
あのよく言われてる幼なじみとしての好き!
みたいな?
それともガチな?
うわぁーあの幼なじみから告白された時のヒロインの気持ちがすげぇー分かるんですけど…
こりゃー迷うな…
って今はそんな事じゃなくて
「えっ?それってどういう好き?燐のことだからからかってるんでしょ?もぉ思わせぶりなこと言わないでよ。ははっ」
「思わせぶりなことって言った?まさか俺のこと好きなの!?まじかよ。ははっ」
「はー?そんなこと言ってないでしょ。ほらやっぱりからかってる」
「からかってねーよ。で?好きなの?あっlikeじゃなくてLoveのほうな?」
「もー!好きだよ!好きで何が悪いのよ!」
うわぁー待って言っちゃったよ…
どうしよ…
かー!!!!
「あーあーそれは良かったな。俺と両思いじゃん」
えっ?両思い?
「燐も好きってこと…?」
「だから両思いだって。ってことで付き合う?」
「えー?好きなんでしょ?好きって言ってくれないと両思いじゃないよぉー?付き合えないね」
燐の顔は真っ赤だ
私はあの俺様やろうを煽りにかかる
すると燐が急に口を耳元に寄せたと思ったら…
「好きだよ」
囁いた…
うわぁー……
「顔真っ赤だせ?」
燐のせいでしょうが!!!
「これで付き合えるな。今日からよろしく」
それだけ言うと燐は去っていった
燐らしい告白だな…
なんか微妙な感じだったのだが、燐の中でこれは告白なのだろう…
誰がなんと言おうと、晴れて私たちは"本当に"付き合いはじめたのだ