弓木くんはどうやらわたしが好きらしい


𓐍
𓏸



────ピピッ ピピッ


結局、ほとんど眠れないまま6時のアラームを迎えた。

もともと浅いレム睡眠から、うるさいアラーム音で強制的に目覚めさせられる最悪な朝。


全然、寝足りないんだけど。




「ふぁ……」

「!」

「もう朝……? っ、わ、わああ弓木くん……っ!?」




前言撤回、最高の朝。

眠たい目をこすりながらもぞもぞと覚醒する中瀬が視界に飛びこんできた瞬間、寝不足なんてどうでもよくなった。



目覚めて1番に見るものが、中瀬の顔って、いい。


同棲したらこんな感じなのか、と現実からかけ離れたifの妄想を脳内で繰り広げてしまう。




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