弓木くんはどうやらわたしが好きらしい
♡
𓐍
𓏸
「あんたが中瀬このか?」
みかちゃんの杞憂だと思いこんでいたのだけど。
その “まさか” が現実になるなんて。
……言霊って、ほんとうにあるのかも。
「中瀬、このか、です」
「へー。ウワサどおりどこにでも転がってそうな女じゃん」
キャハハ、と笑い声が上がる。
放課後、帰ろうとロッカーからローファーを取り出そうとしたタイミングで知らない女の子5人にぐるり、取り囲まれてしまった。
制服のリボンが紺色、ということは先輩たち。
「あのう、お名前をうかがっても」
誰なんだ。
知らない人にこうやって急に囲まれたら、そう思うのも当然で。
純粋に疑問をぶつけると、わたしの真正面に立つふわふわサイドテールの先輩が眉をつりあげて。
「はあ? 名前なんて今どーでもいいから」
「え」
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「あんたが中瀬このか?」
みかちゃんの杞憂だと思いこんでいたのだけど。
その “まさか” が現実になるなんて。
……言霊って、ほんとうにあるのかも。
「中瀬、このか、です」
「へー。ウワサどおりどこにでも転がってそうな女じゃん」
キャハハ、と笑い声が上がる。
放課後、帰ろうとロッカーからローファーを取り出そうとしたタイミングで知らない女の子5人にぐるり、取り囲まれてしまった。
制服のリボンが紺色、ということは先輩たち。
「あのう、お名前をうかがっても」
誰なんだ。
知らない人にこうやって急に囲まれたら、そう思うのも当然で。
純粋に疑問をぶつけると、わたしの真正面に立つふわふわサイドテールの先輩が眉をつりあげて。
「はあ? 名前なんて今どーでもいいから」
「え」