ひまわりみたいなその笑顔
 俺は、あの日天使を見た。彼女は、無邪気な笑顔で笑いそしてなにより俺の心を癒した。ああ、あの日にもどれたらな。そう願わない日はない。彼女は俺の人生を変えた。ただそれだけだったはず、、だった。
 あの日は確か夕立が降っていた。周りをひまわり畑に囲まれた廃線になったバス路線のバス停だった。ただザーザーと降る雨音に心が暗くなっていく。俺は本が好きだった。その日も雨宿りをしながら淡々と本を読んでいた。雨の音に紛れて聞こえてくる誰かの足音。気にも留めなかった。
 「うぃ!?」
 なんとも変な驚き方だ。
 「びっくりしたー。誰?ん~~?」
 「あの、読書中なんで。」
 「おーおーおーおんなじクラスの・・・」
 「ん?誰あんた?名前なんだっけ?」
 「俺は、春夏冬亮太(あきなしりょうた)
 「あーそうだそうだ。ごめんね~名前忘れてて。」
 めんどくさい女だな。そうおもいながら本を読む。
 「おゎいゎいゎいゎいちょちょちょ!私の名前は!?聞いてくれないの!?」
 「べつに。特に興味なかったし。しかもうるさいだけだと思ってるし」
 「その言い方ひどくな~い?ま、一応自己紹介しとくわね」
 「え、?別にしなくてもいいよ」
 「私は、月見里
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