俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う
「ルイ」
顔を上げて間もなく、ルイはにっこりと華やかな笑顔を取り繕って、結城の横までやってきた。
『噂通りお美しい方ですね。会いたかったです、芽衣』
『とんでもないです、ルイ。これからよろしくお願いします』
手を握り合った後、すかさずルイは結城の手の甲に口づけた。
彼女はこういったことに慣れていないのか呆気にとられ、その場で固まっている。
『美しい女性を見たらこうせずにはいられないな』
ルイは恥ずかしげもなく色めいたことを簡単に言ってのけ、そのまま母国語で他愛のない会話を続けた。
『そういえば芽衣、新しいアートディレクターなんだけど、僕の会社にいる日本人女性なんだよ』
『え、そうだったんですか?』
『うん、客室のインテリア部門にいる女性でね。とても優秀なんだ』
結城はルイの言葉に、案の定納得しきれていない表情を浮かべていた。
「彼女はもともとCLBKにいた。かなり昔だが、うちの会社の立ち上げもしてるし、実力もある。だから安心してくれていい」
俺がそう告げると、彼女はようやく肩の力が抜けたのか顔をほころばせる。
「そうなんですね……! それなら一安心です」
『まぁ、僕はちょっと心配だけどね。だってその女性は快の……』
『ルイ』
余計なことをいいかけた男を制し、きょとんとした結城を微笑んで見つめる。
「それよりも結城、ちょっと耳を貸せ」
顔を上げて間もなく、ルイはにっこりと華やかな笑顔を取り繕って、結城の横までやってきた。
『噂通りお美しい方ですね。会いたかったです、芽衣』
『とんでもないです、ルイ。これからよろしくお願いします』
手を握り合った後、すかさずルイは結城の手の甲に口づけた。
彼女はこういったことに慣れていないのか呆気にとられ、その場で固まっている。
『美しい女性を見たらこうせずにはいられないな』
ルイは恥ずかしげもなく色めいたことを簡単に言ってのけ、そのまま母国語で他愛のない会話を続けた。
『そういえば芽衣、新しいアートディレクターなんだけど、僕の会社にいる日本人女性なんだよ』
『え、そうだったんですか?』
『うん、客室のインテリア部門にいる女性でね。とても優秀なんだ』
結城はルイの言葉に、案の定納得しきれていない表情を浮かべていた。
「彼女はもともとCLBKにいた。かなり昔だが、うちの会社の立ち上げもしてるし、実力もある。だから安心してくれていい」
俺がそう告げると、彼女はようやく肩の力が抜けたのか顔をほころばせる。
「そうなんですね……! それなら一安心です」
『まぁ、僕はちょっと心配だけどね。だってその女性は快の……』
『ルイ』
余計なことをいいかけた男を制し、きょとんとした結城を微笑んで見つめる。
「それよりも結城、ちょっと耳を貸せ」