俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う

第四章：私たちのラスボス

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あれから二日。フランスから自宅に戻った私は、資料の山をすり抜け勢いよくベッドにダイブする。

「はぁ……ようやく現実に戻って来た気がする」

ギュッと目をつむると、社長の顔がすぐさま浮かんできて顔が熱くなってくる。
お互いの気持ちを伝え、私は憧れの人と結ばれた。
キスをしたあと今後のことを少し話し、会社で混乱を起こさないように私たちが付き合っていることは秘密にすると決めた。もちろん華さんにもだ。
社長は実家問題を解決するために、とりあえず少し時間が欲しいと言ってくれた。

（本当に夢みたい。私が想像していたよりも、ずっと深く想ってくれたことが一番嬉しかったな）

「とりあえず、何かメッセージでも送ってみようかな。彼女らしく……」

スマホに手を伸ばすと、お母さんからの着信通知がディスプレイに表示されていた。
飛行機に乗っていて受信が遅れていたらしい。

（うわぁ、絶対にお見合いの件だ……ずっと保留にしてたから……！）