俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う
快のその一言で、和やかな空気は一変する。
緊張でゴクッと息を呑んでいると、彼は顔を上げ真剣な顔のまま、スーツのジャケットから一枚の紙を取り出した。
真ん中に置かれたのは『子会社化の余談書』――。
(快……)
お父さんもお母さんも、目の前に差し出された紙を見て厳しい表情をしている。
「僕はインテリア・雑貨小売販売事業を展開しております。僭越ながら結城家具の昨今の経営状況を拝見し、うちでご協力させて頂きたいと考えました」
快はその後、CLBKの詳しい経営状況、取引先一覧、結城家具の今後の経営プランなどをお父さんたちに説明し、再度子会社化を打診した。
「芽衣にはうちの秘書を辞めてもらい、僕と連携を取りながら結城家具の方で経営に携わってもらいたいと考えています」
「!」
ホテルで言われた話を思い出していると、快は真剣な瞳でまっすぐお母さんたちを見た。
「どちらの利益になるではなく、芽衣と手を取って二つの会社を大きくしていきます。一生の伴侶として、ビジネスパートナーとして……芽衣を守っていきますので、よろしくお願いいたします」
緊張でゴクッと息を呑んでいると、彼は顔を上げ真剣な顔のまま、スーツのジャケットから一枚の紙を取り出した。
真ん中に置かれたのは『子会社化の余談書』――。
(快……)
お父さんもお母さんも、目の前に差し出された紙を見て厳しい表情をしている。
「僕はインテリア・雑貨小売販売事業を展開しております。僭越ながら結城家具の昨今の経営状況を拝見し、うちでご協力させて頂きたいと考えました」
快はその後、CLBKの詳しい経営状況、取引先一覧、結城家具の今後の経営プランなどをお父さんたちに説明し、再度子会社化を打診した。
「芽衣にはうちの秘書を辞めてもらい、僕と連携を取りながら結城家具の方で経営に携わってもらいたいと考えています」
「!」
ホテルで言われた話を思い出していると、快は真剣な瞳でまっすぐお母さんたちを見た。
「どちらの利益になるではなく、芽衣と手を取って二つの会社を大きくしていきます。一生の伴侶として、ビジネスパートナーとして……芽衣を守っていきますので、よろしくお願いいたします」