俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う
思わず大きな声を上げた私に向かって、美晴は照れたように微笑む。
好みの女性に積極的に声をかけていたり、私に変に日本語を話そうとしなかったり、突然距離が近かったり……ルイさんのこれまでの動きを思い出し、心がモヤッとする。
(いくら美晴の好みドストライクであろうと、一応忠告はしておかなくちゃいけないよね)
「……ルイさんはプレイボーイだから、美晴ほんっとーに気をつけて。傷つく姿を見たくないから」
「いやいや気をつけるも何も、あんな超絶イケメン御曹司と一緒にいれるだけでもありがたいから❤ 一晩過ごせるなんてもっとありがたいから……! きゃ~‼」
(これは何を言っても駄目だ……)
浮かれている彼女を横目で見ていると、バシッと思いきり肩を叩かれた。
「芽衣も、どんどんいいと思った男にアタックしにいかなくちゃダメだよ!
ついこの間の時みたいに、藤堂快に振り回されて、また裕翔君みたいなイケメンとお別れするなんてことないように!」
「分かりました……」
「ということで、仮に藤堂快が何か言ってきてメンタルが死んだら電話してきて!
例えルイ様と一緒にいようが出るからね! じゃ、行ってきまーす♪」
「はい、いってらっしゃいませ……」
(無事を祈ってるよ、美晴……)
好みの女性に積極的に声をかけていたり、私に変に日本語を話そうとしなかったり、突然距離が近かったり……ルイさんのこれまでの動きを思い出し、心がモヤッとする。
(いくら美晴の好みドストライクであろうと、一応忠告はしておかなくちゃいけないよね)
「……ルイさんはプレイボーイだから、美晴ほんっとーに気をつけて。傷つく姿を見たくないから」
「いやいや気をつけるも何も、あんな超絶イケメン御曹司と一緒にいれるだけでもありがたいから❤ 一晩過ごせるなんてもっとありがたいから……! きゃ~‼」
(これは何を言っても駄目だ……)
浮かれている彼女を横目で見ていると、バシッと思いきり肩を叩かれた。
「芽衣も、どんどんいいと思った男にアタックしにいかなくちゃダメだよ!
ついこの間の時みたいに、藤堂快に振り回されて、また裕翔君みたいなイケメンとお別れするなんてことないように!」
「分かりました……」
「ということで、仮に藤堂快が何か言ってきてメンタルが死んだら電話してきて!
例えルイ様と一緒にいようが出るからね! じゃ、行ってきまーす♪」
「はい、いってらっしゃいませ……」
(無事を祈ってるよ、美晴……)