Rain Candy
「時くん、今日は確か朝から会議よね?」
「う、うん。九時過ぎからだったかな」
廊下を歩きながら、仕事のことを少し話す。プライベートなことを話したことは一度もない。しかし、碧澄にとってはとてもこの時間が幸せなのだ。
「なら、頑張らないとね」
麗央はそう言った後、碧澄に「これあげるわ」と言ってキャンディを一個手渡す。緑の可愛らしい包み紙のキャンディだ。
「ありがとう!」
宝物のように碧澄はキャンディに優しく触れる。麗央はいつもキャンディを持ち歩いていて、他の社員に渡したりしているのだ。
部署に着いたため、麗央と碧澄は離れてしまう。二人のデスクは離れているのだ。この距離が碧澄にとってもどかしい。
碧澄は麗央を好きだと自覚している。しかし、他の男性社員のように食事に誘ったり、堂々とアプローチすることができないのだ。女性にどう声をかけていいのかもわからず、時間だけが過ぎていっている。
「う、うん。九時過ぎからだったかな」
廊下を歩きながら、仕事のことを少し話す。プライベートなことを話したことは一度もない。しかし、碧澄にとってはとてもこの時間が幸せなのだ。
「なら、頑張らないとね」
麗央はそう言った後、碧澄に「これあげるわ」と言ってキャンディを一個手渡す。緑の可愛らしい包み紙のキャンディだ。
「ありがとう!」
宝物のように碧澄はキャンディに優しく触れる。麗央はいつもキャンディを持ち歩いていて、他の社員に渡したりしているのだ。
部署に着いたため、麗央と碧澄は離れてしまう。二人のデスクは離れているのだ。この距離が碧澄にとってもどかしい。
碧澄は麗央を好きだと自覚している。しかし、他の男性社員のように食事に誘ったり、堂々とアプローチすることができないのだ。女性にどう声をかけていいのかもわからず、時間だけが過ぎていっている。