隣の席の一条くん。
わたしはきっと、一条くんのことが好きなんだ。



初めて、人を好きになった。


周りの女の子の恋バナには、いつもついて行けなかった。

だって、恋をしたことがなかったから。


それに、わたしには恋は必要ないと思っていた。

…仕事が忙しいし。


いや、それだけじゃない。


わたしが恋をしない理由。


それは、わたしが所属する事務所は、“恋愛禁止”だから。
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