隣の席の一条くん。
頬を赤らめて、少しはにかみながら話すマオちゃんを見ていたら、すぐにわかる。


「…で、マオはその人と付き合いたいの?」


ユイカちゃんの言葉に、黙り込むマオちゃん。


マオちゃんは、もうその人のことが好きなんだ。

おそらく気持ちは、今すぐにでもその人に「好き」って伝えたいはず。


そして、その人の彼女になりたいんだ。


だけど、わたしたちアイドルは“恋愛禁止”。
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