隣の席の一条くん。
正直、すっごくカラオケに行きたいけど、授業内容がちんぷんかんぷんすぎて、さすがにこのまま放置しておくわけにはいかない。


「アタシのノートでよかったら、持っていっていいよ!」

「ありがと〜!明日返すねっ」


彩奈は、わたしの席までノートを持ってきてくれて手渡すと、その隣にいた一条くんにチラリと視線を送る。


「一条くんさー。ひらりに休んでた期間の勉強、教えてあげてよ」
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