隣の席の一条くん。
…えっ、彩奈!?

急に、なに言い出すの…!?


「なんで俺が?」

「ひらりにお詫びだよ」

「お詫び?なんの?」

「一条くんの元カノが、ひらりにケガさせた分のお詫びっ」

「…なんだよ、それ」


ほら、一条くんのこの不満そうな顔…!

一条くんだって予定があるんだし、急にそんなこと言われたって無理に――。


「お詫びじゃなくたって、俺でいいなら教えるけど」


…えっ!

い…、いいのっ…!?
< 139 / 316 >

この作品をシェア

pagetop