隣の席の一条くん。
それとも、冗談と思って流す…?


一条くんは、なんて返してくるのかと思っていると――。


「ふ〜ん。そうなんだ」


…だけだった!


「そんなことより、あんまり時間ないんだから行くよ」


…拍子抜けたっ。


一条くんのことが好きというわたしの気持ちは、『そんなこと』で片付けられてしまい、まるで何事もなかったかのような振る舞い。


この…、あっさりとした対応…。
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