隣の席の一条くん。
やっぱり、一条くんもわたしのことが好きというのは、彩奈の勘違いだったみたい。


少しだけ…。

ほんの少しだけ期待してしまっていたから、天国から地獄へ突き落とされた気分だ。


だから、勝手に振られた気になってしまった。



「じゃあ島田さん、また明日」

「うん、また明日!ひらり、一条くんっ」


彩奈に見送られながら、わたしは重い足取りで図書室へと向かうのだった。
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