隣の席の一条くん。
「そうなんだけど〜。友達にしては距離が近いし、もしかして2人って付き合ってる?」


爽太くんがそう言うや否や、彩奈が目を輝かせて振り返る。


恋バナが大好物の彩奈に付きまとわれて、話さざるを得なかった。


幸い、彩奈も爽太くんもわたしのアイドルとしての事情を知っているから、周りにはバレないように配慮してくれた。


だけど彩奈と言ったら、わたしと晴翔のことになると興奮して、さっきみたいに声が大きくなったりする。
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