隣の席の一条くん。
デカデカと書かれた見出しのほかには、変装したわたしと晴翔が手を繋いで歩いている写真が載せられていた。

晴翔の顔にはモザイクがかかっているけど、知っている人が見れば、すぐに晴翔だってわかる。


「こ…、これは一体なんですか…!?」

「私が聞きたいくらいですよ」


社長は深いため息をつきながら、ママを突っぱねる。


わたしに彼氏がいることを知らないママが一番驚いている。
< 248 / 316 >

この作品をシェア

pagetop