隣の席の一条くん。
「…ひらり!どういうことなの!?」

「ひらり。この記事の内容は、本当なのか…?」


テンパりながら責めてくるママよりも、低く重たい声で問いかける社長のほうがこわい。


社長室に入ったとき、いつもと雰囲気が違うとは思っていたけど…。

こういうことだったのか。


…そうだよね。

社長の立場からしたら、“恋愛禁止”を売りにしてきたわたしをここまで育ててきたのに、隠れて彼氏とデートしていたなんて、裏切られたも同然のこと。
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