隣の席の一条くん。
怒るのも無理ない。

勝手をしたのは、わたしなんだから。


「ひらりは、ウチの大切な商品です。ですから、この記事はこちらで握り潰しておきました。世に出回ることはありません」


それを聞いて、胸を撫で下ろすママ。

だけど、こんな写真を撮られた時点で、安心できるわけがない。


「ひらりは、これまでよくがんばってくれた。だからこそ、こんな男と遊びたくなることもあったかもしれない。だが、遊びならさっさと切ってしまいなさい。こんな男、百害あって一利なしだ」
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