隣の席の一条くん。
デートだって人が多いところでも、どこへでも行けちゃう。


そんな…普通の女の子がしているようなことが、わたしもできるようになった。


好きな人といっしょにいれることが幸せすぎて、芸能界を引退したことに後悔なんてない。


これが、わたしが叶えたかった夢だから。



「…晴翔、好きっ」

「俺のほうが大好きだよ、ひらり」


この日、わたしは桜の木の下で、晴翔からの甘いキスに…何度も何度も溺れるのだった。





隣の席の一条くん。【完】
< 312 / 316 >

この作品をシェア

pagetop