隣の席の一条くん。
保健室で
席替えから数日後。

国語の時間。


「…今日、一条くんが日直だから、絶対先生当ててくるよ!」

「え〜…、また?俺、眠いんだけど」


先生には聞こえないように、小声で一条くんに話しかける。

だるそうにわたしの話を聞きながら、また一条くんが寝ようとしたとき――。


「それじゃあ一条くん、読んでちょうだい」


わたしの予想通り、一条くんが当てられた。
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