隣の席の一条くん。
と言って、見たときにはすでに一条くんはタヌキ寝入りをしていた。



そのあとの休み時間。


「なんかひらり、一条くんと仲よくない?」


トイレに行く途中で、彩奈が話しかけてきた。


「仲いい?そうかな?」

「席替えしたときは、あんなに嫌がってたのにっ」

「あ〜、確かにそうだったね。でも一条くん、見かけによらずおもしろいんだよ!」

「そうなの?じゃあ、アタシが話しかけても大丈夫かな?」
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