これを愛というなら~SS集~
「チーフの匂い、好きです。香水ですか?」
「香水じゃなく、フレグランスの柔軟剤の匂いかな」
「……すごくチーフらしくて安心します」
そうか、とだけ呟くように言ったチーフに……明日は、と。
定休日です、予定がなければ……このまま明日の夜まで一緒に過ごしませんか?
最初の一夜を共にすることを誘ったのは私だった。
今にして思えば、大胆なことをしたなって思うわ。
「……南は……積極的だな……」
ほら、また苦笑いしながら頭を撫でてくれる。
それは、あまりに優しく愛でるように。
何だかさっきより優しい気もするのは、気のせいかな。
「積極的な彼女は嫌ですか?」
見上げた先の瞳は穏やかで、嫌ではないと明白なのに……なぜ訊いたんだろうね。
こうして今まで恋愛をしてきたから、他の方法がわからないの。
「いや……嫌いじゃない。俺とは真逆だから……寧ろ、ありがたいし好きだよ。明日の夜まで一緒に過ごそう」
「はい!それなら……私の部屋へ来ませんか?」
「いや……女性の部屋は気が引けるから……俺の部屋へ来ないか?」
律儀というか真面目というか……それがチーフなのよね。
少し笑いながら、はい、と答えていた。
きっと、ビックリするくらい綺麗なんだろうな。
「香水じゃなく、フレグランスの柔軟剤の匂いかな」
「……すごくチーフらしくて安心します」
そうか、とだけ呟くように言ったチーフに……明日は、と。
定休日です、予定がなければ……このまま明日の夜まで一緒に過ごしませんか?
最初の一夜を共にすることを誘ったのは私だった。
今にして思えば、大胆なことをしたなって思うわ。
「……南は……積極的だな……」
ほら、また苦笑いしながら頭を撫でてくれる。
それは、あまりに優しく愛でるように。
何だかさっきより優しい気もするのは、気のせいかな。
「積極的な彼女は嫌ですか?」
見上げた先の瞳は穏やかで、嫌ではないと明白なのに……なぜ訊いたんだろうね。
こうして今まで恋愛をしてきたから、他の方法がわからないの。
「いや……嫌いじゃない。俺とは真逆だから……寧ろ、ありがたいし好きだよ。明日の夜まで一緒に過ごそう」
「はい!それなら……私の部屋へ来ませんか?」
「いや……女性の部屋は気が引けるから……俺の部屋へ来ないか?」
律儀というか真面目というか……それがチーフなのよね。
少し笑いながら、はい、と答えていた。
きっと、ビックリするくらい綺麗なんだろうな。