これを愛というなら~SS集~
梓に話すと、料理長の気遣いもあって話すことが出来て。

この時に初めて陽介さんは、愛してるって言ってくれたんだよね。

あんなタイミングで言われたら……涙腺崩壊するに決まってる。


相変わらず真面目な陽介さんは、話をつけるまではって言ってくれたけれど、私は待てなかったの。

だってね、あんな嬉しい言葉を1年越しにくれたんだよ。

しかも、優しく抱き締めて……熱いキスをされたら……もう……私だって我慢出来ないよ!


いつもは、気持ちいい場所を知り尽くしている手も指も舌も優しいのに、この日は激しくて、声が抑えられなかった。

こんなに中心をドロドロに溶かされたことある?ってくらい溶かされて、陽介さんを受け入れた時にはーーー奥まで受け入れるまでに何度、イッてしまったんだろう。

腰を動かしながらも胸を愛撫されて、身体のラインを撫でられて……

体勢を変えて攻められ、引き抜いた陽介さんのモノを口に含んで愛して、熱い液体を呑み込んで……

ちゃんと着けてから激しくて甘すぎるキスをして……

ほら、また引き抜かれて体勢を変えられてーー…奥深くまで当たり過ぎて、声が止まらないのに……後ろから胸の先端を弄びながら……陽介さんからも今までよりも甘い吐息が漏れていて……

昂り過ぎた私は……陽介さんがアレ越しに液体をくれるまで、何回イッたかなんてわからなかった。


幸せに満ちた気怠い感覚なんて、知らなきゃよかった。

毎回毎回、こんな抱き合い方を陽介さんに求めてしまう。


今度も……今日みたいに抱いて?

なんて、私なんかより疲れて帰って来る陽介さんに言ってしまった。

私には甘い優しい陽介さんは、そんなによかったんだ、と。


「俺もだよ……今日くらい利香が感じてくれるなら、俺なしでは居られない身体にするよ。愛してるからな、利香を」


もうっ!!

本当に本当に……私の身体に流れる血液も、陽介さんを愛してるって叫んでるよっ!


裸のまま、また繰り返しキスをして眠りについた朝の気持ち良さと、温かさはもう手放せないよね。

キッチンでのおはようのキスも甘いんだから。
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