シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです
「それはね……僕の恋人。悠、君のこと。悠のことは誰にも渡したくないって思う。これだけは無関心じゃない」

「そ、そんなに愛されてるって思うと照れちゃいます」


「可愛いね、悠は」

「紅蓮先輩のほうがカッコいいですよ!」


これって、はたからみたらバカップルに見えるのかな?


「夕食の買い出しも終わったから僕は家に帰るよ。今日は、なんだか描けそうな気がする。本当は送ってあげたいんだけど」

「私のことは気にしないでください。今日は頑張ってくださいね、応援してます!」


「ありがとう、悠。じゃあ、また学校で」


頭を優しく撫でられる。そんなことをされると離れるのが寂しくなる。


「はい!また学校で」


紅蓮先輩に手を振る。

明日には会えるんだからワガママ言ったらダメだ私。


自分に言い聞かせて、私も帰路へと足を進める。
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