シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです
「紅蓮先輩、すみません!」

「どうして謝るの?」


「だってこんなの校則を破ってますし、なにより風紀が乱れてて……」

「ここは学校じゃない。僕はただ驚いただけだから……」


「驚いたって引いたってことですか?」

「違うよ。あまりにも可愛すぎて……」


紅蓮先輩がめちゃくちゃ照れてる。


気のせいだろうか?


耳まで真っ赤。


「どうしよう。直視できない」


紅蓮先輩は目を反らしてしまった。


そこまで褒められると私まで恥ずかしくなる。


カァーっとゆでダコのように顔が熱くなる私。


夏で暑いっていうのにますます暑くなった気がする。


「じゃあ紅蓮お兄ちゃんが見られない分、俺がしっかり見てあげる」

「一条君そこまで見られると視線痛い……」


「なんで? 似合ってるのに。悠ちゃんだって見せるために着てきたんでしょ?」


それはそうなんだけど……。
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