シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです
「悠、一緒にプールに入ろう」

「は、はいっ……」


紅蓮先輩は筋肉がつきにくいタイプって言ってた。


だけど、その肌は雪のように白く、筋肉だってそれなりについてて……。


私には十分すぎるくらい紅蓮先輩は男らしくカッコよく見えた。


それから3人でプールを楽しんだ。


恋人の紅蓮先輩と男友達の一条君。


高校生になって初めての夏。

これが青春っていうものだとしたら、今はとても充実してる。


「プールすっごく楽しかったです。今日はありがとうございました、紅蓮先輩! 一条君もありがとね」

「悠ちゃんのためならいーよ。今日は遅いし俺は帰るね。それと紅蓮お兄ちゃん、せっかくなら屋上で渡してあげたら?」


「言われなくてもわかってる。……悠、寄り道してもいい? 帰りは家まで送るから」

「はい、大丈夫です。一条君またね」


「うん、また遊べる機会があったら誘ってね?」


一条君はそのままアッサリと帰って行った。


紅蓮先輩と何か話してたようだったけどなんだったんだろう?
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