シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです
「もしかして驚いた? その声も可愛いよ、悠」

「うぅ……」


「これからが本当のお仕置き。声我慢してね」

「へ? にゃ!?」


髪をすくい上げられたと思った次の瞬間、首筋にキスされた。


「これが僕から悠へのお仕置き。悠が5分間、声を出さずに僕のキスを我慢出来たらそれ以上はしない」

「そ、そんなこと言ったって……んっ!」


「ほら、もう声が出てる。駄目だよ、隣の教室に聞こえるよ」

「は、はい」


それから紅蓮先輩は首筋へのキスを続ける。


「こうしてると、なんだか同級生みたいだね」

「何言って……っ!」


紅蓮先輩のキスは甘く、とろけてしまいそうになる。

リップ音が優しく響く。


私は知らなかった。

好きな人とのキスがこんなにも刺激的だったってこと。
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