夜の狼

美桜「とりあえず、ハッキングか...」


最近の族情報まとめるか


カタカタカタ カタカタカタ


紙に書いた方がわかりやすいかな？



カリカリカリ


カタカタカタ






美桜「ふぅー！！」


ガチャ


美桜「怜央！！」


怜央「は、はい？」


美桜「寝てないと」


怜央「ちょっとトイレに...」


美桜「そ、そっか行ってらっしゃい」


怜央「心配かけてしまいすみません」


美桜「いいってことよ。早く行ってきな？」


怜央「行ってきます」


バタンッ


まてまてまてまて、恥ずかしくない！？


私って過保護なのかな？


でも、心配なんだよなー


皆危なっかしいし




ガチャッ


美桜「早かったね」


怜央「はい。もう、熱下がってそうです」


美桜「そう？でも、明日の朝まで寝てないと」


怜央「何してるんですか？」


美桜「ん？族のこと調べてた」


怜央「す、すごい量」


美桜「そんなことないけど。ほらベッド戻るよ」


怜央「わかりました。」


ガチャ


美桜「もう一回だけ熱計って。寒気はどう？」


怜央「今は治まりました。」


美桜「知恵熱ってとこか？」


怜央「そうみたいです。」


美桜「ちゃんと休憩とりなよ？情報集めは、私も手伝うから」


怜央「でも」


美桜「でもはなし！いいから任せといて」


怜央「ありがとうございます」


ピピピピッ ピピピピッ


怜央「どうです？」


美桜「37度5分だいぶ下がったね」


怜央「良かったです。」


美桜「だね、明日の朝このまま下がって平熱なら学校みんなで行こうね」


怜央「はい。」


美桜「じゃ、寝な」


怜央「おやすみなさい」


美桜「はい、おやすみ」


怜央「ま、待ってください。ギュッ」


い、今、怜央が私の服つかんでる！？


か、かわいい！！


美桜「どうした？寂しい？寝るまでここにいようか？」


怜央「すみませんお願いします」


美桜「謝らなくていいよ」


怜央「ありがとうございます」





怜央「スースー」


美桜「寝たか」


やっぱり人って弱ってる時って寂しくなるよね


私も寂しいもん