1分で読める初恋短編集
最終話:その青空は、どう見える?
「俺も……好きです」
私の告白への答えが聞こえた瞬間、胸の中にあった感情があふれて出てきて、つい彼を抱きしめてしまった。
頭で考えたわけではなくて、ただ自然に体が動いた。
彼はすごく戸惑っていたけど、すぐに抱きしめてくれた。
「これからは恋人ってことになるのか」
その言葉がじんわりと胸にしみこんでいく。
『初恋はかなわない』
誰かがそう言ってた。
だけど、そうならないようにと祈って私はこの恋をゆっくりと育てていった。
途中でもしかして振られるかもしれないと思って怖くなったけど、最後は「それでもいいから思いを伝えたい」と思った。
そして、今日。
全てが実を結んだ。
やっと咲いた恋の花を、私たちはこれから愛でていく。
終わりがいつ来るのかなんて、考えもしないで。
「じゃあ、行こうか」
「どこへ?」
「駅までかな。俺は自転車だし」
「うん、行こう」
彼と2人で歩き出して、空を見上げる。
昨日とは空が違って見える。
その時、初めて私は青空の美しさを知った。
私の告白への答えが聞こえた瞬間、胸の中にあった感情があふれて出てきて、つい彼を抱きしめてしまった。
頭で考えたわけではなくて、ただ自然に体が動いた。
彼はすごく戸惑っていたけど、すぐに抱きしめてくれた。
「これからは恋人ってことになるのか」
その言葉がじんわりと胸にしみこんでいく。
『初恋はかなわない』
誰かがそう言ってた。
だけど、そうならないようにと祈って私はこの恋をゆっくりと育てていった。
途中でもしかして振られるかもしれないと思って怖くなったけど、最後は「それでもいいから思いを伝えたい」と思った。
そして、今日。
全てが実を結んだ。
やっと咲いた恋の花を、私たちはこれから愛でていく。
終わりがいつ来るのかなんて、考えもしないで。
「じゃあ、行こうか」
「どこへ?」
「駅までかな。俺は自転車だし」
「うん、行こう」
彼と2人で歩き出して、空を見上げる。
昨日とは空が違って見える。
その時、初めて私は青空の美しさを知った。