占いお宿II 新たな契りを結ぶ時
クリスティアナは、公爵家に嫁がれたアルフレッドのお姉さまだ。とても気さくな方で、私もよくしてもらった。ただ、好き嫌いのはっきりした方で、少々激しいお方だ。
ただ、彼女は一度その懐に入れると、それはもうすごく良くしてくださる。
その人を見る目は、さすが王族とでもいうのか、誰もが認めるほど確かなものだ。アルフレッドの婚約者を夢見ていたご令嬢方は、なんとか彼女に気に入られようと躍起になっていた。
私とアルフレッドとの婚約が決まる少し前に嫁がれていたため、接触の少なかった私はその被害……
いえ、その恩恵には、残念ながらそれほどあやかれなかった。が、過去には一日中王都を連れ回さ……
いえ、観劇に誘ってくださったり、宝飾店で様々なプレゼントを、選んでくださったり……断ることもできない上に、こちらからのお返しも望まれなくて、少々困るというか……
とにかく、これでもかというくらい可愛がってくださるのだ。マリアーナがクリスティアナから気に入られたとすると、外出ができない今、おそらく、王族御用達の行商が連日呼ばれ、プレゼント攻撃をされているだろう。そして、お茶会も幾度となく声がかかっているはず。
「そ、それは……充実しすぎる日々と言いますか……」
「え、ええ。ただ、アルフレッド殿下も、時間の許す限り共に過ごされていますので……」
アンディには、さすがにこれ以上の言葉は重ねられないようだ。
「それから、マリアーナ様は無理のない範囲で、タンスの練習なんかもしていらっしゃいます」
「それはいいですね。室内でじっとしていると、気が滅入ってしまいそうだし」
その様子なら、内向的になっている暇もなさそう。
ただ、彼女は一度その懐に入れると、それはもうすごく良くしてくださる。
その人を見る目は、さすが王族とでもいうのか、誰もが認めるほど確かなものだ。アルフレッドの婚約者を夢見ていたご令嬢方は、なんとか彼女に気に入られようと躍起になっていた。
私とアルフレッドとの婚約が決まる少し前に嫁がれていたため、接触の少なかった私はその被害……
いえ、その恩恵には、残念ながらそれほどあやかれなかった。が、過去には一日中王都を連れ回さ……
いえ、観劇に誘ってくださったり、宝飾店で様々なプレゼントを、選んでくださったり……断ることもできない上に、こちらからのお返しも望まれなくて、少々困るというか……
とにかく、これでもかというくらい可愛がってくださるのだ。マリアーナがクリスティアナから気に入られたとすると、外出ができない今、おそらく、王族御用達の行商が連日呼ばれ、プレゼント攻撃をされているだろう。そして、お茶会も幾度となく声がかかっているはず。
「そ、それは……充実しすぎる日々と言いますか……」
「え、ええ。ただ、アルフレッド殿下も、時間の許す限り共に過ごされていますので……」
アンディには、さすがにこれ以上の言葉は重ねられないようだ。
「それから、マリアーナ様は無理のない範囲で、タンスの練習なんかもしていらっしゃいます」
「それはいいですね。室内でじっとしていると、気が滅入ってしまいそうだし」
その様子なら、内向的になっている暇もなさそう。