大好きなキミを、守りたいから。
ガヤガヤガヤガヤ
高校に着くと思ったより人が多くすごくガヤガヤしていた
「人多いね」
「あぁ…俺ら遅い方なのかな」
キョロキョロと辺りを見回すとクラスが表示されてるであろうそこに人だかりが沢山できていた
「クラス何組か見てこよ?」
そう言ってクラス表示の前に桧山と一緒に行く
クラスを探してると、あちこちから視線が……
「ね、ねぇ…なんか視線感じるんだけど……」
「それは俺も……」
見ると、あちらこちらから女子と男子のコソコソ話が聞こえてきた
“ねぇ…あの人たちだれ?”
“めっちゃ美男美女じゃない?”
“やべ〜ちょー可愛い…”
“同じクラスになれたらいいな〜”
“絶対あそこカップルだよね……”
そんな声がチラチラと聞こえてきた
「……これって私たちのこと?」
「……さあな」
そう言って桧山はクラス表示に目を落とす
「……おっ!あった!!」
「え!?」
ぼーっとしてると桧山から明るい声が聞こえてきた
どうやら自分の名前を見つけたよう
私も急いで自分の名前を探す
「えーっと……」
「お前の名前ならここにあるぜ」
「え……?」
振り返るとそこに居たのは桧山でもなく
「流星……」
そう、彼は中学の頃から一緒の大山流星
何かと私に絡んでくる男子
「てか、同じ高校だったんだ」
「まあな」
てっきり違う高校に行ったんだと思ってた
「てか、ここ。お前の名前」
流星が指してる方を見るとそこには1年2組に川野叶美と書かれてあった
その下の方を何となく見てると……
「あった……」
桧山の名前
まさか同じクラスになるなんて
「な?言ったろ?」
「そーいえば流星は何組になったの?」
「俺…2組」
「え!?」
そう言われて上の方を見ると、大山流星の名前が2組の方に書かれてあった
まじか……流星まで同じクラスか…
クラス表示を眺めてると
「おーい!何してるんだ…?」
先に進んでた桧山がこっちに声をかける
「あ、今行く〜!!」
やたらと視線を感じるその場を避けたくて早足で桧山の方に向かう