幼なじみが天然無自覚すぎて困ってます。


そう言って私たちはベンチに座る



「ごめん、雫は遊びたいよな……」



「ううん、大丈夫だよ。……それより新、もしかして、克服してないんじゃない?」



「…………うん」



ごめん。そう言って謝る新。


そう。新は昔からジェットコースターが苦手なのだ



「新、謝らないでっ!無理やり乗せたのは私だからっ!!」



「ん……でも、雫は乗りたかったろ?」



「そ、そうだけど……」



「うん、今日はテストのご褒美なんだからいーんだよ」



そう言って頭を撫でてくる新


……もう、本当に優しいんだから。



「新、なんかすることある?あ、水とかっ?」



買ってこようと思って席を立つとグイッと引っ張られた


………もちろん、新に。
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