幼なじみが天然無自覚すぎて困ってます。
*

入学式が終わって、家に帰る。
もちろん、新も一緒!

「あ、そうだ、雫。」

「どうしたの?新」

「雫と俺の誕生日パーティー、5月の下旬にやらないかって、母さんが」

「やる〜!!」

新と私は誕生日が近くて、毎年一緒にお祝いして貰ってるんだ。

「ふふ、楽しみだね!!」

「そうだな。雫はなにか欲しいものある?」

「ん〜特にはないかなぁ…。新は?」

「ん〜…俺もあんまりないかも…笑」

「わわっ、そろそろネタ切れだね、お互い」

「だな〜」

毎年当たり前のようにプレゼントを渡し合っている私たちは
ネタ切れになりやすい…笑
どうしようかなぁ…

「あ、新。今日は美和さんいないでしょ?夜」

「うん。今日は遅くなるって言ってたなぁ…」

「じゃあ、うちにおいで。夜一緒に食べよう?」

「ありがとう。じゃあ、お邪魔しますって日和さんにも言っておいて」

「うん!」

新の言った日和さんは、私のお母さん。
美和さんが新のお母さんね。

新の両親は共働きだから、夜は一緒に食べることが多いんだ。
と言っても朝は私が新の家でお邪魔してるんだけどね。
だから四六時中一緒。

ほんと、兄弟みたい。
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