丸重城の人々~後編~
登場人物紹介

【メイン】

~丸重城の住人~

大瀬 大翔(おおせ やまと)
━部屋二階━《背中に毒蜘蛛の刺青》
23歳。
全国に何店舗もある、カフェチェーンのオーナー。
柚希を溺愛している。口が悪く、喋らなければAAAな男。
柚希にだけは口答えできないが、基本的に怖いものはない。
暴走族(毒蜘蛛)の元・総長で、かなり強い。
数々の伝説を残している。
“冷酷な翔”と呼ばれていた。

大瀬 柚希(おおせ ゆずき)
━部屋は大翔と一緒━
28歳。
旧姓・花井(はない)
大翔の妻で、姉さん女房。
だが、小柄な上にかなりの童顔で大翔や中也より年下に見られる程。
おとなしく、対人恐怖症で丸重城の人間や特定の人間以外は、怖くて話せない。

大瀬 中也(おおせ ちゅうや)
━部屋四階━《左胸に毒蜘蛛の刺青》
20歳。
大翔の弟。柚希が好き。
縛られることが嫌いな、自由な男。
頭で考えるより、身体が動く行動力がある。
大翔と同様の暴走族の元・副総長。
“中剱”と呼ばれていた。

川中 響子(かわなか きょうこ)
━部屋三階━《腰に翼の刺青》
28歳。
バツイチのクラブママ。将大と付き合っている。
柚希の親友。
誰にでも優しいが、なかなか掴めない女。
怒らせると誰よりも怖い。
大翔程はないが、元レディース(シスル)の総長で“響鬼”と呼ばれていた。柚希とは家族のような関係。

久野 玄(ひさの くろ)
━部屋四階━《右胸に毒蜘蛛の刺青》
24歳。
ホストクラブの経営者で、元・No.1ホスト。
大翔と中也と同じ暴走族に所属していた、男。
兄弟が族を抜けた後に総長をしていた。
柚希との再会で惚れ直し、丸重城に転がり込んできた。

小岩川 将大(こいわい しょうた)
━部屋は響子と一緒━《背中に翼の生えた登り竜の刺青》
35歳。
竜王組・ヤクザの若頭で、不動産会社の社長。
ヤクザの間では“殺戮の将大”と呼ばれている。
高校の頃は、暴走族の総長をしていた。
バツイチで、響子の恋人。
顔がかなり広く、凄い情報網がある、頼れる男。
柚希を妹のように可愛がっている。

竹林 英里(たけばやし えり)
━部屋三階━《右肩甲骨に薔薇と十字架の刺青》
30歳。
ジュエリーショップの経営者で、キャリア・ウーマン。
元彼がヒモ男でかなり苦労し、逃げるように丸重城に入居してきた。
賢く、淡々としているが心優しき女性。
ボソッと突っ込む、突っ込み役。
丸重城の人達や、特に柚希のことを気に入っている。

丸重 広子(まるしげ ひろこ)
本名・大瀬 広子。
丸重城の持ち主で、家政婦。
何事も完璧なテキパキした、みんなの母親のような女。
いつも冷静な、大翔と中也の叔母。
宗一郎と別姓なのは、ただの気まぐれ。

大瀬 宗一郎(おおせ そういちろう)
大翔と中也の叔父で、広子の夫。
大瀬家具の代表取締役。
お茶目で、飄々とした性格をしている。
自由人で自宅を持たず、ホテルの一室を自宅にしながら過ごしている。
気が向いた時だけ広子と旅行に行ったり、ホテルで夫婦で過ごしたりする、変わった人間。
そして最近、ふらっと丸重城に現れ、住みついている。
将大よりも、顔が広い。色んな職業の知り合いがいる。
実は━━━━
登場人物の中で一番、恐ろしい人間。
秘書兼、執事・加々美がいる。
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