丸重城の人々~後編~
泰成「どうやって?」
男性「ネットに晒してやる」
流風「まさか、俺達を脅してるの?」

男性「毒蜘蛛とシスル、竜王組の残忍さを……」

大翔「勝手にどうぞ」
中也「まぁ…そうだな」
玄「バカなおっさんだね」
泰成「教えてあげた方が、いいんじゃない?」
流風「そうだよ!」

将大「ネットに晒したとこで、お前が痛い目みるだけだ」
男性「は?」

響子「そんなのとっくにネット上では晒されてるから」
篤子「それに、私達のファンって奴等がいてさ!」
文乃「ソイツ等の方が、よっぽど残酷よ!」
恵麻「手加減知らねぇから、殺しちまうんだ。
だから、お前も殺られるぞ」

男性「じゃ、じゃあ…あの子は?」

響子「柚希?」
男性「あぁ、残忍な奴等の姫って晒すんだよ」
中也「もっと、やべーぞ」

大翔「柚のファンは、俺達の10倍はいる」
玄「姫は、本当に“姫”なんだよ!」
泰成「そ!姫に関しては、俺等でも下手に手を出すと殺られる」
流風「それが許されるのは、世界で大翔だけ!」

男性「………」
将大「わかったら、もう…諦めて地獄に堕ちろ!」
男性「だったら、お前等も道連れだ!」

大翔「は?」
男性「俺はこの格好のまま、あの子のとこに行く。
あの子、傷つくだろうな。
こんな残酷な状態にしたのが、他でもなくお前等だって知ったら……!」

中也「え……」
玄「まさか…!」
泰成「俺等…」
流風「また、脅されてるの?」
響子「え?そんなこと、やめて!!」
篤子「謝るから!」
文乃「ごめんなさい!!」
恵麻「だから、柚姫にだけは言わないでください!」
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