丸重城の人々～後編～

男2｢は？｣
男1｢何を？｣

英里｢だからぁ！｣
そう言って英里は、男の股間をおもいっきり蹴りあげた。
男2｢うがぁぁぁーーーーー！！！！｣
男1｢てめぇ…！！何してんだよ！！？｣
今度は、殴りかかってくる男の拳を片手で止めた。

英里｢これでわかったでしょ？
アンタ達は、私には勝てないんだから。
早く、退いて！｣
男1｢はぁぁ？女だからって、調子に乗んな！！｣
握りしめられていた拳を振り払い、英里のラッシュガードの胸ぐらを掴んだ男。

柚希はその光景に、ビビり身体を更に震わせていた。
英里を助けなきゃと思うのに、身体が動かないのだ。
しかし英里は、全く動じていない。

英里｢あーー！うるせーな！クソが！！｣
今度は英里の今までにない雰囲気と言葉づかいにビビり、しがみついていた手を離した柚希。
そのまま後ずさった。

柚希｢英…里さん……？｣
その後は、まるで映画でも見ているようだった。
胸ぐらを掴んでいた男の手を掴み、捻って男の腹に蹴りを入れた。
英里｢早く、消えろ！？クソが！！｣

男二人｢す、すんませんでした！｣

英里｢はぁー、柚希！大…丈夫……？｣
柚希｢英里さん？だよ…ね…？｣
英里｢うん、ごめんね…柚希には、見せちゃいけないって思ってたんだけど……つい…｣
柚希｢ううん。大丈━━━━━｣
そのまま柚希は、気絶したのだった。

英里｢━━━━━その後、リキさんが駆けつけてくれて柚希を抱えてフードコートに。
で、リキさんの肩に頭を預けてたってわけです｣

大翔｢そうゆうことか！｣

英里｢皆さん、ごめんなさい！｣