丸重城の人々~後編~
柚希「玄さん、あ、じゃない!
オーナー、終わったよ!」
玄「フフ…玄で構わないよ?」
柚希「でも、名前呼ばせないって聞いたから」
玄「あ、それは従業員の話。
姫は“特別”だって言ったでしょ?」
柚希「でもどうして、名前呼ばせないの?」
玄「うーん。価値がないから」
柚希「………また、そんなこと…」
玄「退いた?」
柚希「少し…」
玄「まぁ、退くよね…!」
柚希「どうして玄さんは、そんなに冷たいの?」
玄「正直、愛情とかわかんないんだよね……俺。
俺も家庭環境、特別だったから。
翔兄弟や姫に出逢うまで、人の為に何かするなんてしたことなかったし!
姫が初めてだよ!尽くしたいなんて意味もわからなかったんだから!」
柚希「そっか…」
玄「姫、そんな悲しそうにしないで?
ごめんね、こんな俺で……」
柚希「違うの。きっと、玄さん…苦しいのかなって思って……私は、愛情って素敵な感情だと思うの!
それがわからないって、辛いなって……
でも、大丈夫だよ!私達がいるからね!
それに、玄さんはとっても素敵な人だよ!」
玄の頭をポンポンと撫でる柚希。
玄「ありがとう……!姫は、最高にいい女だ!
ごめん、少しだけ………」
玄は泣きそうな自分を柚希に見られないように、柚希を抱き締めたのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中也「柚希!お待たせ!」
柚希「うん!じゃあ、皆さんこれからもよろしくお願いします!」
玄「じゃあ、気をつけてね!」
尚生「またね!姫!」
信貴「明日も会えるの楽しみにしてるよ!姫!」
柚希「え?ひ、姫!?」
尚生「俺達もそう呼ばせて!」
信貴「もっと仲良くなりたいから!」
キラキラした笑顔のホスト達に圧倒されながら、その場を後にした柚希だった。
オーナー、終わったよ!」
玄「フフ…玄で構わないよ?」
柚希「でも、名前呼ばせないって聞いたから」
玄「あ、それは従業員の話。
姫は“特別”だって言ったでしょ?」
柚希「でもどうして、名前呼ばせないの?」
玄「うーん。価値がないから」
柚希「………また、そんなこと…」
玄「退いた?」
柚希「少し…」
玄「まぁ、退くよね…!」
柚希「どうして玄さんは、そんなに冷たいの?」
玄「正直、愛情とかわかんないんだよね……俺。
俺も家庭環境、特別だったから。
翔兄弟や姫に出逢うまで、人の為に何かするなんてしたことなかったし!
姫が初めてだよ!尽くしたいなんて意味もわからなかったんだから!」
柚希「そっか…」
玄「姫、そんな悲しそうにしないで?
ごめんね、こんな俺で……」
柚希「違うの。きっと、玄さん…苦しいのかなって思って……私は、愛情って素敵な感情だと思うの!
それがわからないって、辛いなって……
でも、大丈夫だよ!私達がいるからね!
それに、玄さんはとっても素敵な人だよ!」
玄の頭をポンポンと撫でる柚希。
玄「ありがとう……!姫は、最高にいい女だ!
ごめん、少しだけ………」
玄は泣きそうな自分を柚希に見られないように、柚希を抱き締めたのだった。
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中也「柚希!お待たせ!」
柚希「うん!じゃあ、皆さんこれからもよろしくお願いします!」
玄「じゃあ、気をつけてね!」
尚生「またね!姫!」
信貴「明日も会えるの楽しみにしてるよ!姫!」
柚希「え?ひ、姫!?」
尚生「俺達もそう呼ばせて!」
信貴「もっと仲良くなりたいから!」
キラキラした笑顔のホスト達に圧倒されながら、その場を後にした柚希だった。