丸重城の人々～後編～

大翔｢どうだった？玄の職場｣
中也｢なんか、されてない？｣
みんなで、夕食中。

柚希｢ううん。とってもよかったよ！これなら、頑張れそう！｣
英里｢よかったね、柚希！｣
柚希｢うん！｣
広子｢あんまり、無理はダメよ！｣
宗一郎｢そうだよ！｣
柚希｢はい！｣
将大｢でも、いいなぁ。柚希ちゃんと仕事！
俺の事務所でも働く？昼飯作ってよ！｣
柚希｢え？｣

大中兄弟｢はぁぁ？｣
大翔｢おっさんの事務所とか、あり得ねぇし！｣
中也｢そうだよ！あんな、いかついおっさんのとこになんか行かせねぇ！｣
大翔と中也が立ち上がり、乗り出して将大に突っかかった。

将大｢フッ！！冗談だよ！俺の事務所になんか、行かせないよ！｣
大翔｢……ったく、あり得ねぇ！｣
英里｢でも、柚希｣
柚希｢ん？｣
英里｢ホストクラブって、男の人ばかりでしょ？
玄さんがいるからって、大丈夫なの？｣
柚希｢今日は皆さんいたけど、普段は玄さんだけだから大丈夫だよ！
それに少しずつ慣れていけたら、いいなぁって思うし！｣
大翔｢………｣
中也｢兄貴？｣
宗一郎｢大翔、どうした？｣
広子｢大丈夫？お腹痛いの？｣
将大｢大翔？｣
英里｢大翔さん？｣

大翔｢何もない！ご馳走さま。
柚、先に部屋行ってるから、なるべく早く来いよ！｣
柚希｢え？うん…｣
心なしか悲しそうな大翔。

中也｢変な、兄貴｣
英里｢そうですね…｣
広子｢大丈夫よ！どうせすぐに、元気になるわ！｣
宗一郎｢そうだよ！｣

柚希｢………大翔…｣