丸重城の人々~後編~
部屋に戻った柚希。
大翔はソファにもたれかかり、煙草を吸っていた。
柚希「大翔?」
大翔「ん。おいで?」
隣に座ると、柚希の膝の上に頭を乗せ、横になった大翔。
柚希「大翔、どうしたの?」
大翔「柚」
柚希「ん?」
大翔「丸重城出て、二人で暮らそうか?」
柚希「え?急にどうしたの?」
大翔「最近、ずっと考えてた。
なんかもう…限界なんだよ……理性が」
柚希「私、何か大翔を不安にさせてる?」
大翔「言っただろ?
毎日嫉妬で埋もれて生きてるって!
柚が最近、人と関わるの大丈夫になってきてるだろ?」
柚希「え?確かに、昔よりは安定してきてるよ」
大翔「それって嬉しいことだけど、その分…俺の不安や嫉妬が強くなるってことなんだよ。
なんか最近、柚が遠ざかって行ってる気がする。
このままじゃ、柚が俺の傍からいなくなる気がするんだ」
柚希「そんなこと…あり得ないもん!」
大翔「そんなのわからない。
じゃあなんで三島は、たった三ヶ月であんなに普通に話せるんだよ!?
俺や中也は、目を合わせるだけで一年半はかかったぞ!触れるのに、二年。三年目でやっと普通に話せるようになった。
なのに、アイツはたった三ヶ月!
何が違うんだよ!?」
大翔はガバッと起き上がり、柚希をソファに押し倒した。
柚希「三島さんが、助けてくれたの!
それに……その時の雰囲気が、大翔に似てて……
だから、心が穏やかになれたの!」
大翔「え?」
柚希「バイト中に、チンピラの人達がクラブを襲いに来て……三島さんが追い払ってくれたの。
私、怖くて端っこでただ怯えて震えてたんだけど、三島さんが“もう大丈夫だよ”って抱き締めてくれたの。その時まで、三島さんと目も合わせられなかったんだけど、抱き締めてくれた時の三島さんが大翔みたいで……
だからそれで一気に、安心できるようになったの」
大翔はソファにもたれかかり、煙草を吸っていた。
柚希「大翔?」
大翔「ん。おいで?」
隣に座ると、柚希の膝の上に頭を乗せ、横になった大翔。
柚希「大翔、どうしたの?」
大翔「柚」
柚希「ん?」
大翔「丸重城出て、二人で暮らそうか?」
柚希「え?急にどうしたの?」
大翔「最近、ずっと考えてた。
なんかもう…限界なんだよ……理性が」
柚希「私、何か大翔を不安にさせてる?」
大翔「言っただろ?
毎日嫉妬で埋もれて生きてるって!
柚が最近、人と関わるの大丈夫になってきてるだろ?」
柚希「え?確かに、昔よりは安定してきてるよ」
大翔「それって嬉しいことだけど、その分…俺の不安や嫉妬が強くなるってことなんだよ。
なんか最近、柚が遠ざかって行ってる気がする。
このままじゃ、柚が俺の傍からいなくなる気がするんだ」
柚希「そんなこと…あり得ないもん!」
大翔「そんなのわからない。
じゃあなんで三島は、たった三ヶ月であんなに普通に話せるんだよ!?
俺や中也は、目を合わせるだけで一年半はかかったぞ!触れるのに、二年。三年目でやっと普通に話せるようになった。
なのに、アイツはたった三ヶ月!
何が違うんだよ!?」
大翔はガバッと起き上がり、柚希をソファに押し倒した。
柚希「三島さんが、助けてくれたの!
それに……その時の雰囲気が、大翔に似てて……
だから、心が穏やかになれたの!」
大翔「え?」
柚希「バイト中に、チンピラの人達がクラブを襲いに来て……三島さんが追い払ってくれたの。
私、怖くて端っこでただ怯えて震えてたんだけど、三島さんが“もう大丈夫だよ”って抱き締めてくれたの。その時まで、三島さんと目も合わせられなかったんだけど、抱き締めてくれた時の三島さんが大翔みたいで……
だからそれで一気に、安心できるようになったの」