丸重城の人々~後編~
大翔「ちょっ…バカ!柚!!
じじぃから離れろ!!」
柚希「嫌!!!」
引き離そうとする大翔と、尚もしがみつく柚希。

宗一郎「どうだ!大翔、羨ましいだろ~!
可愛いなぁ、柚ちゃん!」
ドヤ顔な宗一郎は、更に柚希の頭を撫でた。

そんな三人を尻目に中也達は、オムライスを食べようとしていた。
響子「あの三人はほっといて、食べよ!」
中也「いいなぁ、柚希にあんなに抱きつかれて……」
玄「でもよくわかったよね。宗パパ」
将大「これが、蜘蛛と竜…?
そう言われると見えなくはないが………」
英里「でもさすが柚希!オムライス、美味しい~!」
中也「ほんと、旨っ!」
玄「姫の手料理、最高だね!」
将大「お前等も、食え!柚希ちゃん、料理上手だからな!」
響子「しかも贅沢よ!なかなか柚希の手料理食べれないんだから!」
広子「そうね。柚の料理を食べれるのは、世界で俺だけとかバカなこと言ってたわ!」
中也「そうそう!よく兄貴が阻止してたもんなぁ」
玄「そうだね!丸重に来るまでは、食べたことなかったもん!」
将大「てことは、泰成や流風は食べたことないの?」
中也・玄「うん」
将大「マジか!!?」

一原「あの!!!」
中也「あ?何だ?」
岸元「毒蜘蛛って、あの伝説の暴走族のチームっすか?」
玄「そうだよ」
一原「スゲー!!あの、幹部の五人に会わせてくれませんか?」
中也「は?なんで?」
岸元「俺達、憧れてて!!皆さん、毒蜘蛛の仲間なんですよね?」
一原と岸元は、身体ごと乗り出し中也達に詰めよった。

広子「会ってるじゃない!」
響子「三人だけだけど!」
< 156 / 228 >

この作品をシェア

pagetop