丸重城の人々～後編～

男達の所以

【毒蜘蛛、五大幹部】

毒蜘蛛と言えば、当時最強で最悪の強さを誇っていた。
それは今でも語り継がれていて、今でも知らない人はいない。

店員｢二名でお待ちの大瀬様～｣
大翔｢ん｣
店員｢すみません、今カウンターしかあいてなくて…どうされますか？座敷があくまで待ちますか？それともカウンターで大丈夫ですか？｣
大翔｢柚、カウンターはダメだ！足がつかないやつだ｣
柚希｢え？でも大翔、お腹すいたでしょ？｣

柚希がたまには外食したいと言った為、久しぶりに二人で焼鳥を食べてきていた二人。
金曜の夜なのもあり、満席になっていた。

柚希｢だ、大丈夫です。カウンターで…｣
大翔にしがみつき、言った柚希。
店員｢では、どうぞ！｣

小柄な柚希は、椅子の高さが高いと足がぶらぶらしてゆっくりできない。
大翔｢大丈夫かよ？｣
柚希｢うん｣

大翔・柚希｢乾杯！！｣
柚希｢フフ…こうゆうの久しぶりだね！｣
大翔｢そうだな｣

男1｢おい！早く持ってこいよ！！｣
店員｢すみません！今、お客さんが多くて…｣
男1｢はぁぁ？そんなの関係ないし！｣
店員｢申し訳ありません｣
男2｢おい、やめとけよ！客多いんだから！｣
かなり酔っ払っていて、店員に当たっていた。

柚希｢酷い…あんな言い方しなくても……｣
大翔｢あーゆう客、必ずいるよなぁ…最悪…！｣

店員｢お待たせしました。ビールです｣
大翔｢ん｣
柚希｢大翔、飲み過ぎだよ！これで終わり！｣
大翔｢はぁーい！｣
柚希｢フフ…可愛い～｣
頭を撫でる柚希。

中也｢あれ？柚希！？｣
柚希｢中也くん！｣
大翔｢ゲッ！なんでいんだよ！？｣

中也｢玄と泰成と流風の四人で、久しぶりに向こうで飲んでたの！心配しなくても帰るよ！｣