丸重城の人々~後編~
徳力「え?」

大翔「その代わり俺がトップだ!それが第一条件。
あと柚を24時間365日守る。その命をかけて“姫”を守り抜く。
俺達幹部には、絶対服従。
いいよな?
仲間になってやるんだから!
もし俺達に歯向かったら、問答無用で地獄行きだ!」
中也「だったら、いいよ!」
玄「おっ!いいねぇ」
泰成「だったら、手始めに姫を返してよ!」
流風「だな。まずそれだ!」

徳力「は?調子に乗るな!ガキ!!」

将大「それは、こっちのセリフだ!!!」
徳力「あ?」
将大「言ったよな?お前レベルが俺達には、勝てない。
お前……忘れたのか?
俺達、竜王の恐ろしさを……
それに、毒蜘蛛の恐ろしさも知ってるはずだ!」
シン「ボス!!!あとは、徳力と守口だけです!」
将大「わかった」

徳力「小岩井、まさか!」
将大「フフ…この俺が黙って、本当に六人だけで来たと思う?あとはお前と守口だけだ!」

徳力「小岩井ぃぃぃーーーー!!!」
パァァァーーーン!!!
拳銃を出した徳力よりも先に、胸ポケットから拳銃を取り出して撃った将大。
その目に何の感情もなかった。

そしてそれは、大翔達もそうだ。
額を撃ち抜かれた徳力を前にしても、誰一人動揺していない。

これが大翔達と、将大の本当の恐ろしさである。

ドサッと徳力が息絶えた。
将大「あとは、守口だな。
みんな、姫を助けに行くぞ!
シン!!後始末頼む!」
シン「もちろんです!」

部屋を出ていく、大翔達だった。
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