丸重城の人々~後編~
守口「はい、お茶」
柚希「あの…」
守口「ん?」
柚希「何もしないんですか?」
守口「何?襲ってほしいの?」
柚希「まさか!そんなわけ……」
徳力が出ていってすぐ、守口に襲われると思って構えていた柚希。
でも守口は“ゆっくりしよ?”とベッド脇に腰かけた。
柚希「やっぱり…」
守口「何?」
柚希「本当は、組長さんの意向に反対なんですね」
守口「は?」
柚希「貴方は本当は、こんな組にいるべき人ではありません。きっと、将大さんと同じで素敵な人です!」
守口「君は…なんで……」
柚希「私は将大さんにもヤクザさんを辞めてほしいって思ってて、でも将大さんにとって竜王組も家族だから何も言えなくて……
守口さんも、こんなことやめてください!
こんなに穏やかで、優しい貴方に似合いません!」
守口「なんで!!?」
柚希「え━━━━━キャッ…!!!」
そのまま守口に押し倒された柚希。
守口「なんで、俺なんかをそんな風に言うんだよ!?
“穏やかで優しい”なんて言葉聞きたくない!!
俺は君を騙して、ここに連れてきたんだぞ!!」
柚希「でも、守口さんの意向じゃないんですよね?」
守口「それは………
俺は組長に拾ってもらったんだ。
組長がいなかったら、のたれ死んでた。
だから俺は、組長の為なら何でもする!」
柚希「わかりました」
守口「は?」
柚希「じゃあ…好きにしてください!
でも…丸重城のみんなには、手を出さないでください!」
相変わらず身体は震えていたが、真っ直ぐ守口を見上げ言った柚希。
守口はその目を見れなくて、思わず目を反らした。
守口「君のその力は、どこから出るの?」
柚希「あの…」
守口「ん?」
柚希「何もしないんですか?」
守口「何?襲ってほしいの?」
柚希「まさか!そんなわけ……」
徳力が出ていってすぐ、守口に襲われると思って構えていた柚希。
でも守口は“ゆっくりしよ?”とベッド脇に腰かけた。
柚希「やっぱり…」
守口「何?」
柚希「本当は、組長さんの意向に反対なんですね」
守口「は?」
柚希「貴方は本当は、こんな組にいるべき人ではありません。きっと、将大さんと同じで素敵な人です!」
守口「君は…なんで……」
柚希「私は将大さんにもヤクザさんを辞めてほしいって思ってて、でも将大さんにとって竜王組も家族だから何も言えなくて……
守口さんも、こんなことやめてください!
こんなに穏やかで、優しい貴方に似合いません!」
守口「なんで!!?」
柚希「え━━━━━キャッ…!!!」
そのまま守口に押し倒された柚希。
守口「なんで、俺なんかをそんな風に言うんだよ!?
“穏やかで優しい”なんて言葉聞きたくない!!
俺は君を騙して、ここに連れてきたんだぞ!!」
柚希「でも、守口さんの意向じゃないんですよね?」
守口「それは………
俺は組長に拾ってもらったんだ。
組長がいなかったら、のたれ死んでた。
だから俺は、組長の為なら何でもする!」
柚希「わかりました」
守口「は?」
柚希「じゃあ…好きにしてください!
でも…丸重城のみんなには、手を出さないでください!」
相変わらず身体は震えていたが、真っ直ぐ守口を見上げ言った柚希。
守口はその目を見れなくて、思わず目を反らした。
守口「君のその力は、どこから出るの?」