丸重城の人々~後編~
柚希「え?」
守口「こんなにブルブル震えてるのに、本当は怖くて堪らないんだろ?
そんな細い身体で、俺に100%勝てないってわかっててなんで立ち向かえるんだ」
柚希「守口さんと同じです」
守口「え?」
柚希「私も大翔の為なら、丸重城のみんなの為なら何でもします!」
守口「そう…」
そう言った守口は、静かにベッドから下りた。
守口「もう行って!
ここを出て右の奥が組長の部屋。
そこに君の旦那や仲間達がいるはずだから!」
柚希「え?でも、そんなことしたら…守口さんが組長さんに怒られるんじゃ……」
守口「そうだね。でも、いいよ」
柚希「じゃあ…一緒に行きましょう!
私が将大さんに頼むので、竜王組に入れてもらいましょう!きっと将大さんなら、守口さんのこと守ってくれます!」
守口「ううん。ありがとう。
早く行って!」
守口は自分のジャケットを柚希に羽織らせた。
柚希「嫌です!守口さんも一緒にです!」
守口「ちょっと!君!」
守口の手を掴んだ柚希は、そのまま引っ張り出入り口に向かった。
すると、ドアが突然“ドン!ドン!ドン!”と大きな音をさせた。
誰かが、ドアを蹴っているのだろう。
柚希「や、やだ……」
守口が柚希の前に出て、背中に庇うように立ちはだかった。
バン━━━━━と大きな音をさせ、ドアが蹴破られた。
大翔「柚!!?」
柚希「え…大翔!!」
大翔「柚!よかった!!」
中也「柚希!!」
玄・泰成・流風「姫!!」
柚希「みんな!!」
柚希は大翔に駆け寄り、その大きな胸に抱きついた。
大翔も力一杯抱き締めた。
大翔「よかった…無事でよかった………」
守口「こんなにブルブル震えてるのに、本当は怖くて堪らないんだろ?
そんな細い身体で、俺に100%勝てないってわかっててなんで立ち向かえるんだ」
柚希「守口さんと同じです」
守口「え?」
柚希「私も大翔の為なら、丸重城のみんなの為なら何でもします!」
守口「そう…」
そう言った守口は、静かにベッドから下りた。
守口「もう行って!
ここを出て右の奥が組長の部屋。
そこに君の旦那や仲間達がいるはずだから!」
柚希「え?でも、そんなことしたら…守口さんが組長さんに怒られるんじゃ……」
守口「そうだね。でも、いいよ」
柚希「じゃあ…一緒に行きましょう!
私が将大さんに頼むので、竜王組に入れてもらいましょう!きっと将大さんなら、守口さんのこと守ってくれます!」
守口「ううん。ありがとう。
早く行って!」
守口は自分のジャケットを柚希に羽織らせた。
柚希「嫌です!守口さんも一緒にです!」
守口「ちょっと!君!」
守口の手を掴んだ柚希は、そのまま引っ張り出入り口に向かった。
すると、ドアが突然“ドン!ドン!ドン!”と大きな音をさせた。
誰かが、ドアを蹴っているのだろう。
柚希「や、やだ……」
守口が柚希の前に出て、背中に庇うように立ちはだかった。
バン━━━━━と大きな音をさせ、ドアが蹴破られた。
大翔「柚!!?」
柚希「え…大翔!!」
大翔「柚!よかった!!」
中也「柚希!!」
玄・泰成・流風「姫!!」
柚希「みんな!!」
柚希は大翔に駆け寄り、その大きな胸に抱きついた。
大翔も力一杯抱き締めた。
大翔「よかった…無事でよかった………」